豆腐の葛蒸し浅井フーズ通信

気になるカラダ お助けレシピ

2020.12.10

この時期気になるのは 風邪

木枯らしが吹き、空気が乾燥する季節になると、あちらこちらでコンコン、グスグス…。疲労や寒さで免疫力が低下していると、ウイルスを排除できずにたちまち感染してしまいます。喉の痛み、くしゃみ、鼻水などはウイルスが侵入した証拠。あぶないな…と感じたら、まずは休養と保温、水分と栄養の補給で体力・抵抗力を養いましょう。

低温で乾燥した環境を好むウイルスを予防するためにも、室温を20~25度程度、湿度は60~70%に保ちたいものです。また、季節の変わり目の急な気温変化や、室温と外気温の大きな差などは体温調節にかかわる自律神経に影響を与えてバランスを崩す原因となり、抵抗力を弱めます。手洗い・うがい・マスクなどでの予防に加え、厚着や暖房をし過ぎないよう心がけることも大切です。

それでも風邪をひいてしまったら、安静にし、免疫力を高めるビタミン類やタンパク質が豊富な消化の良い食事をとり、消耗するエネルギーを補いましょう。風邪は万病の元。こじらせると気管支炎や肺炎になることもあるので、特に幼児や高齢者は注意が必要です。油断せずにしっかりケアしましょう。

【風邪に良い主な栄養成分】

  • タンパク質:筋肉や臓器など体を構成する重要な主成分。不足すると体力、免疫力が低下します。豆腐にはアミノ酸バランスの良い良質なタンパク質が豊富です。
  • ビタミンC:抗酸化作用があり、免疫力を高めてウイルスに感染しにくくします。イモ類のビタミンCは壊れにくいので効率よくとれます。
  • ビタミンB1:不足すると糖質の分解がうまくいかず、乳酸などの疲労物質がたまり、疲れやすくなります。ねぎに豊富なアリシンと一緒にとると吸収が良くなります。

【食材ノート 山芋】

 日本では山に自生する山芋が古くから食されてきました。さつま芋やじゃがいもがない時代には芋といえば山芋を指し、その後、里で栽培される芋を里芋と呼んで区別したのです。正式名はヤマノイモ科のヤマノイモで、自じねんじょ然薯ともいいますが、山芋という名前の芋はありません。今は一般に、ヤマノイモをはじめ、栽培される長芋、大和芋、いちょう芋なども総称して山芋と呼んでいるのです。

 山芋の主成分はでんぷんですが、消化・吸収を助ける酵素、ジアスターゼが大根以上に豊富なため、生でも食べられます。またヌルヌル成分のムチンは粘膜を保護するので胃腸にもよく、糖質や脂質の吸収を遅らせる働きもあります。栄養価が高く、昔から「山うなぎ」と言われ、滋養強壮によい健康食材であり、漢方薬の材料としても使われます。

 山芋の皮をむいたり、すったりすると手が痒くなることがあります。これは皮付近にあるシュウ酸カルシウムという成分の針状の結晶がバラバラになって皮膚を刺すためだそうです。シュウ酸カルシウムは酸に弱いので、酢やレモン汁で洗うとおさまります。

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