2020.12.24
「季節の変わり目に体調が悪くなる」「ぐっすり眠れた感じがない」「疲れやだるさがとれない」「動悸がおさまらないのは、何か心臓の病気かしら」… などなど。
そんな悩みを抱えている人は意外に多いものです。それなのに、病院で検査をしても特に異常はないと言われることも。その不調は自律神経失調症かもしれません。
自律神経失調症とは、自律神経の働きが乱れて起こる多様な症状のことを言います。頭痛や肩こり、下痢、めまいなど、身体面に症状が出る場合もありますし、イライラやうつうつ、意欲の低下など、精神面に不調が見られる場合もあります。
そもそも自律神経とはどういうものなのでしょう。
内臓や血管、分泌腺などをコントロールして生命を維持しているのが自律神経です。心身の活動を活発に行うときに働く交感神経、睡眠時やリラックスしているときに働く副交感神経、この2つの神経が相反する働きをしてバランスをとっています。
交感神経と副交感神経とがバランスよく働くことにより、心身はバランスよく機能します。
しかし、最近は交感神経ばかりが活発に働いているというケースが増えています。例えば、長時間
の仕事で常に緊張している、人間関係や家庭内の問題などを抱えている、など。地震や台風といった自然災害、自分や家族の手術や入院など、生命の危険や不安定な生活に直面する場合なども、心身を休
めることができにくくなります。
このように常にストレスにさらされている状態では、交感神経ばかりが働き、リラックスすることができません。その状態が長く続くと、交感神経と副交感神経のバランスが乱れて、何らかの症状が現われるようになるのです。それが自律神経失調症です。
あなたの自律神経はバランスのいい状態でしょうか? ぜひ症状チェックをしてみてください。
自律神経の働きが乱れると、いろいろな症状が現れます。思い当たる場合は、症状の程度にもよりますが、自律神経失調症の可能性があります。
つらい症状を抱えたまま頑張り続けると悪化してしまう場合もあります。無理をせずに、医師に相談しましょう。