2023.04.01
顔の肌トラブルや手荒れなど、お肌の悩みは年齢と共に増えていきます。花粉の時期を迎えて、季節の変わり目にいつも悩まされるという人もいるでしょう。「ベビースキン」や「白魚のような手」に憧れる人の多くは、日々のケアを念入りに行っているのではないでしょうか。しかし、そのケアが肌荒れを招いている場合もありますので注意してください。
肌荒れの原因の一つに刺激による炎症があります。スキンケアのたびに繰り返しこすったり、化粧品の成分に触れることで皮膚が傷つき、かゆみや乾燥を招くのです。
洗剤や水仕事で手が荒れる、いわゆる主婦湿疹は肌荒れの代表例です。シャンプーの使いすぎや洗いすぎによる頭部のフケも肌荒れと言えます。長時間マスクをしていることによる肌荒れは、摩擦による刺激が原因とされています。
外側からの刺激の他に、精神的なストレスという内側の原因にも注目してください。人間関係のトラブルや多忙などから来るストレスにより、細胞を傷つけて劣化や老化をもたらす”活性酸素“が発生してしまうのです。
加えて、ストレスは自律神経やホルモンのバランス、免疫機能を乱して体調不良も招きます。イライラや疲労で湿疹やアトピーがひどくなるという経験をしている人も少なくないのでは? 季節の変わり目の気温差や花粉症も、自律神経のバランスを乱してアレルギー反応を招いたり、肌荒れを起こす要因になります。
もう一つ見逃せないのは普段の食事です。お肌は内臓の鏡と言われます。暴飲暴食はもちろん、腸内環境の乱れにより便秘がちになると、溜まった毒素がお肌に悪影響を及ぼします。肌荒れはお腹の調子がよくない証拠なのです。
皮膚にはもともと自身をきれいに保とうとする働きが備わっています。古くなった皮膚はフケや垢となって剥がれ落ち、新しい皮膚が作られます。そうして定期的に健康できれいな皮膚に入れ替わっており、これを新陳代謝(ターンオーバー)と言います。
食べたものが皮膚の原材料になります。皮膚はバランスのとれた食事から作られるため、毎日の食事には気をつけたいものです。
お肌自体に備わった維持機能がきちんと働いていれば、肌荒れは防げますし、健康で美しい肌をキープできます。しかし、ターンオーバーのサイクルが乱れたり、外部からの刺激があると、お肌のバリア機能が低下し、乾燥や肌荒れを起こしやすくなるのです。適切なスキンケアでしっかり保湿をし、ストレスを溜めない生活の工夫が大切です。