2021.10.01
起きた時、顔がむくんでいる、長時間のデスクワークで足がむくんで、だるくなる。こんな経験をしたことのある人は多いのではないでしょうか。特に女性は、男性よりもむくみに悩む人が多いと言われます。なぜなら、むくみには筋肉量や運動量が関係しているからです。つまり、体を鍛えたり、運動習慣をつけると、むくみも解消することがほとんどなのです。
ただし、心臓、腎臓、肝臓などの病気が原因となって、むくみという症状が現れていることもありますから、その場合は病気の治療を行うことが不可欠です。ここでは、病気が原因ではない場合のむくみの原因と対策について紹介していきます。
まずは、症状チェックをしてみてください。
むくみに大きく関係しているのは、静脈とリンパの流れです。
血液は心臓がポンプの役目を果たして送り出し、体のすみずみまで動脈を流れていきます。その血液が心臓に戻ってくる時に通るのが静脈です。
静脈血は血管の中を進む力が弱く、その流れは筋肉の動きに助けられています。静脈の近くにあるリンパ管を流れるリンパ液も同様です。運動をする時の筋肉の収縮の動きが血管やリンパ管に伝わり、ポンプの代わりに血液やリンパ液を押し流しているのです。だから、筋肉量や運動量が少ないと、静脈血やリンパ液の流れが悪くなり、むくんでしまいます。
夜、横になって寝ている時には、筋肉をほとんど動かしません。そのため、静脈血やリンパ液の流れが非常にゆっくりになり、起床した時に顔がむくむことがよくあります。起きて活動し始めると、血液やリンパ液が流れだし、顔のむくみは解消されます。
長時間のデスクワークで足がパンパンにむくんでしまうのも同じ理由。足を動かせば、むくみは解消されます。こうしたことからわかるように、こまめに体を動かしたり、筋肉量が低下しないように運動習慣をつけることが、むくみ解消になるわけです。
むくみには、運動不足だけでなく、水分の摂取と排出のバランスが崩れて、排出できない水分が体内にたまっている場合もあります。