五目御飯・セロリのごま味噌和え浅井フーズ通信

気になるカラダ お助けレシピ

2020.12.21

この時期気になるのは 五月病

4月は進学、就職、移動などで環境が大きく変わりやすい季節です。そして新しい生活が一段落するゴールデンウィーク明け頃から気になり出すのが五月病。何となく落ち込んでやる気が起きない、不安や焦りがある、だるい、疲れやすい、眠れない、食欲がないなどの症状がみられます。新しい学校生活に馴染めない学生に多い症状でしたが、最近は新しい仕事や人間関係に馴染めない新入社員も同様で、こちらは仕事が本格的になる6月頃に起こりやすいため六月病などと呼ばれることもあります。いずれも正式な病名ではなく俗称です。

新しい環境に慣れるまでは精神的にも肉体的にも疲れるもの。人はそのストレスを克服することで成長もするのですが、ストレスが過度になったり、うまく発散できないと新しい環境に適応できず、心や体に変調が現われてしまうのです。几帳面な人、真面目な人に多いようですが、症状には個人差があり、大したことではないと見過ごしがち。長引くとうつ病にもなりかねないので早めの対処が大切です。十分な休息をとり、気分転換を図ること、誰かに相談したり、愚痴をこぼすなどして気持ちを吐き出すのも効果的です。肩の力を抜いて、頭を切り替え、バランスの良い食事を楽しく食べて予防しましょう。

【五月病に良い主な栄養成分】

  • カルシウム:神経の興奮を抑え精神を安定させる働きがあり、不足するとイライラすることも。ビタミンDと一緒に摂ると効果的。小松菜、ホウレン草、ひじきなどに豊富。
  • ビタミンC:抗ストレス作用を持つ副腎皮質ホルモンの体内合成の原料となり、ストレスから身体を守る働きがある。菜の花、果物などに豊富。
  • アピイン:セロリの独特な香りの精油成分。不安感やイライラを取り除き、精神を安定させる。

【食材ノート 菜の花】

 つぼみ、花茎、若葉を食用にする菜の花は、独特のほろ苦さが特徴の春を告げる緑黄色野菜です。昔、菜種油をとるために栽培されていたアブラナ(和種ナタネ)が品種改良されて洋種ナタネに変わっていき、野菜として利用されることが多くなりました。一般的に「菜な花ばな」、「菜の花」と呼ばれますが、これはアブラナ科のつぼみや花茎の総称なのです。だから、小松菜や縮ちりめん緬白菜、チンゲン菜などのつぼみや花茎が菜な花ばなとして出回ることもありますし、栃木のかき菜、江戸伝統野菜の“ のらぼう菜”、早生菜、赤穂菜、寒咲花菜など、各地に種類や呼び名の違う菜な花ばなもたくさんあります。中国野菜と交配させたオータムポエムは、グリーンアスパラに似た風味でアスパラ菜とも呼ばれます。いずれもビタミンCやカルシウムをはじめとする栄養素が豊富で抗酸化作用の高い野菜です。

 春先に見られる一面黄色の「菜の花畑」。こちらもアブラナとは限らないようです。よく似たセイヨウカラシナという花だったり、小松菜や白菜、かぶ、野沢菜の花など、アブラナ科アブラナ属の花は黄色いものが多く、菜の花畑に見えます。今は本物のアブラナの菜の花畑は少ないのかもしれません。

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