玄米の混ぜご飯浅井フーズ通信

気になるカラダ お助けレシピ

2020.12.13

この時期気になるのは 髪の傷み

日差しの強いこの時期、お肌の日焼け対策は万全でも、髪の日焼けまで気にしている人は少ないのでは?髪には外部からの衝撃や暑さ・寒さ、紫外線などから脳を守る役目もあります。そんな髪は体のてっぺんで多くの紫外線を浴びています。さらに夏のレジャーでは海水や潮風の塩分、プールの塩素系消毒剤などによってもダメージを受けているのです。

髪の毛の主成分はケラチンという十数種類のアミノ酸から構成されているタンパク質です。中でもシスチンというアミノ酸が多いのですが、紫外線を浴びることによってシスチンの結合が切れ、キューティクルが剥がれて乾燥し、髪がパサついたり、退色したりしてしまうのです。シスチンは体内ではほとんど合成できず、食事から摂らなければなりません。シスチンを含むタンパク質は豆類や穀類に豊富ですが、そのタンパク質を有効利用するためのビタミンB群やミネラル類、また、それらの栄養分を毛根へ運ぶ血流を良くするためのビタミンEも必要です。脂肪分は多く摂ると皮脂が過剰になり毛根を傷める原因になるのでほどほどに。栄養バランスの良い食事で健康な髪を育て、帽子、日傘、髪用のUV化粧品などを利用し、髪も紫外線から守ることを忘れないようにしましょう。

【髪の傷みに良い主な栄養成分】

  • ビタミンB群:毛根の細胞を活発化したり、毛髪の育成を助ける作用があり、髪の新陳代謝を促進します。
  • ビオチン:ビタミンB群の一種で、髪の主成分であるタンパク質の代謝を助けます。欠乏すると脱毛や白髪になることがあります。さまざまな食品に含まれ、腸内細菌によっても合成されるので通常は欠乏症が起こりにくいビタミンです。
  • 亜鉛:細胞の新陳代謝や、ビタミンCとともにコラーゲンの合成に関わる働きをし、髪の老化を防ぎます。牡蠣や玄米、大豆製品に多く含まれます。

【食材ノート つるむらさき】

 原産地は熱帯アジアで、インディアンホウレンソウ、セイロンホウレンソウとも呼ばれるように、ほうれん草によく似た蔓性の植物です。江戸時代の初めの『多識篇』という書物に記載があり、落葵( おちあおい) という別名もあるようですがその由来は定かではありません。

 茎が赤紫色のものと緑色のものがあり、日本では主に観賞用として楽しまれたり、染料として用いられてきましたが、近年はその栄養価と生命力の強さから健康野菜として注目され、食されています。若い葉と蔓の先から15㎝ほどの茎、花や実などが食用となり、油炒め、和え物、お浸し、てんぷら、サラダなどに使えます。ややにおいがあり、加熱するとぬめりが出ますが、これは夏バテにも良いネバネバ成分のムチン。さらにカロテン、ビタミンC、カルシウム、鉄など、ビタミン・ミネラルが豊富で、胃潰瘍や肝臓病、整腸にも良いそうです。

 暑くて湿度の高い土地でよく育つので、高温多湿な日本での栽培に適しているのかもしれません。旬である真夏、夏バテ防止やビタミン・ミネラル補給に活用したい野菜です。

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