雑穀スープ・にらのピーナッツ和え浅井フーズ通信

気になるカラダ お助けレシピ

2020.12.24

この時期気になるのは 口内炎

何かと多忙な年末。忘年会シーズンでもあり、飲み過ぎ、食べ過ぎ、睡眠不足などで疲れが溜まってくると口内炎ができる人も多い季節です。口内炎は口の中の粘膜に起こる炎症の総称です。
さまざまな種類がありますが、一般的なのは「アフタ性口内炎」という、中心が白っぽく、周りが赤い円形の潰瘍がみられるものです。頬や唇の内側、舌、歯ぐきなどにでき、腫れや痛み、出血があったり、飲食時にしみたりしてなかなかなつらい症状が1週間程続きます。

その原因は、
①熱い食べ物による火傷、口の中を噛んでしまった、入れ歯や噛み合わせが悪いなどによってできた口腔内の傷
②風邪、疲労、睡眠不足、ストレスなどによる抵抗力の低下
③不規則だったり、バランスの悪い食生活によるビタミン不足
④口腔内の不衛生、乾燥
などが挙げられます。

これら口内炎の原因となるようなことは避け、ビタミンB群、A、Cが豊富な栄養バランスの良い食事を心がけて予防することが大切です。
それでも口内炎ができてしまったら、まずは休養して疲れを取ること。
口の中を清潔に保ち、熱いもの、辛いもの、硬いものなど口内炎を刺激するような食品は避けるようにしましょう。
口内が乾燥していると粘膜が傷つきやすいので、水分をこまめに摂ることもおすすめです。

【口内炎に良い主な栄養成分】

  • ビタミンB群:エネルギー代謝、細胞の再生に働く。特にB2、B6、ナイアシンが不足すると口内炎ができやすくなる。納豆、玄米、レバーなどに豊富。
  • ビタミンA:粘膜を正常に保ち、免疫力を高める。不足すると粘膜が乾燥し、傷つきやすくなる。緑黄色野菜やうなぎ、レバーなどに豊富。
  • ビタミンC:皮膚や粘膜の細胞に不可欠なコラーゲンの生成に関わり、免疫力UPにも役立つ。果物、緑黄色野菜に豊富。

【食材ノート ハトムギ】

“ ムギ”と名がついていますが、小麦、大麦とは別種、イネ科ジュズダマ属の穀物です。日本への伝来は奈良時代に鑑真和上が伝えた説、加藤清正が朝鮮から持ち帰った説などもありますが、江戸時代に中国から「唐麦」として伝わったことが確認されているようです。ハトムギと呼ばれるようになったのは明治の頃。由来には、鳩が好んで食べるから、鳩に形が似ているから、八斗麦(多く収穫できる麦の意)からなど、こちらも諸説あります。ちなみに英名はJob tears(ヨブ神の涙)、別名Pearl barley(真珠の麦)だそうです。

中国をはじめとする東南アジアでは古くから食用に栽培されており、美容効果から宮廷料理の材料にもなっていたとか。ハトムギを渋皮まで取り除いたものが?苡仁(コクイニン)と呼ばれる漢方薬になります。体内の水分・血液の代謝を促すことから、利尿作用があり、腎臓に良いと言われ、解毒、イボ取りやお肌のトラブルにも効果があるとされます。脱穀前のものは主に焙煎してハトムギ茶として利用されていますね。ハトムギは他の穀物に比べてタンパク質が多く、しかもアミノ酸バランスがとても良いのが特長。ビタミンB2も玄米より多く、食物繊維も豊富な滋養食材です。ただし、妊娠中は避けてください。

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