2020.12.23
ぜんそくは正式には「気管支ぜんそく」といい、呼吸をする際に空気の通り道となる「気道」が炎症によって狭くなり、呼吸が苦しくなる病気です。大気汚染や住宅塗料、食品添加物、ペット、ストレスなど、生活環境の悪化によって過敏になった現代人に増加している、今やごく一般的な病気の一つです。発作が起こると激しい咳や痰が出て、喉や胸からはゼイゼイ、ヒューヒューと「喘鳴( ぜいめい)」と呼ばれる音がし、呼吸がままならなくなります。発作が起こりやすいのは夜間や早朝、気候の不安定な時や、春・秋など季節の変わり目などです。
また、過労に他の要因が重なるとぜんそく悪化のスイッチが入ってしまうので、疲れを溜めないことも大切です。 気道の炎症を起こす原因はさまざまですが、非常に多いのがアレルギー反応、つまり免疫反応が過剰に働いてしまって起こるものです。食生活の面では、アレルゲンになりやすい食品や、アクの強い食品、食品添加物を含む食品、気道を刺激する冷・熱食品や香辛料などは避けるようにしましょう。また、満腹や便秘になると横隔膜の圧迫が呼吸に影響を与えるので気をつけて。適切な治療とともに、無理のない運動や呼吸法などで心肺機能を高め、ぜんそくに負けない体をつくりましょう。
秋にはいろいろな種類のきのこが出回ります。「香り松茸、味しめじ」と言いますが、このしめじは、本来“ 本しめじ”のことを指していて、スーパーに山積みになっているぶなしめじやひらたけとは別物なのです。色や形が似ているので、ぶなしめじを本しめじと呼んでいた時期もありましたが、現在はぶなしめじに統一されています。本しめじは人工栽培が難しく、希少な天然きのこでしたが、近年ようやく栽培できるようになったようです。ちなみにしめじを漢字で書くと、一面にびっしり生えるという意味の「占地」と、湿地に生えるという意味の「湿地」、2つの説があるそうです。
しめじは、疲労回復に働いたり皮膚・粘膜を保護するビタミンB群や、カルシウムの吸収率を高めるビタミンD、食物繊維などが豊富で低カロリー。アミノ酸のグルタミン酸やグアニル酸、リジンなども多く、これらの旨み成分は冷凍することで増えるといいます。石づきを切り落とし、小房に分け、洗わずに冷凍するのがポイント。くせがなく、ヘルシーなしめじは和洋中、さまざまな料理に活用できます。